眠り


私の身体は
もうくたくたに
疲れ切っているというのに
今にも眠ろうというベッドの上で
残酷なほど鮮やかに
甦る記憶たちがいる。
そしてバカなことに
一つ一つそれを辿る私がいる。
めまぐるしい毎日の中で
ポッカリ空いたそういう瞬間
私はいつも
めまいを覚える。

今まで歩いてきた道や、
おびただしく流れた血や、
痛みさえも全て、
歩く力に変えるために
私は19年間の一日一日を
誇りにしようとしてきた。
何一つ後悔で終わらせないために
今の私が存在するための
「過程」たちを、
一つ残らず、
手首に刻んできた。
両手に抱えきれないものは
背中に背負って
それでも歩いてきた。
むき出しの肩に食い込む
記憶たちに押しつぶされても、
それが私の
生き方だと想ってきた。











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